犬の予防・不妊手術
犬のための各種予防・手術・検査のご紹介
犬の狂犬病予防接種
犬の一生に一度の登録(犬の戸籍)、毎年春先の狂犬病予防接種は法律で義務づけられています。(一度登録すると、次年度からは市町村役場より案内はがきが届きます。)子犬は、90日齢以上で接種できます。
犬の混合ワクチン
犬どうしで伝染する病気を予防するためのワクチンです。 子犬は、母犬からもらった防御能がなくなる生後6~7週齢前後から、3~4週ごとに2,3回連続接種する必要があります。定期的に混合ワクチンの追加接種をすることで免疫力を維持することができ、1年に1回の追加接種が必要です。
あらい犬猫病院ではワクチンを接種された犬にはワクチン証明書を発行し、証明書に顔写真をお入れしています。ワクチンは毎年接種しますので、毎年の成長がわかって楽しいと好評です。
犬のノミ・ダニ予防
外にお散歩に行く場合に特に気をつけたいのがダニ(主にマダニ)です。ダニは、皮膚のやわらかいところ、被毛の薄いところに寄生しやすく、顔、耳内側、四肢の付け根などで発見されやすいようです。ダニがついている皮膚がただれたり腫れたりする(皮膚炎)ことがあります。
ノミとともに、定期的にしっかり駆虫&予防しましょう。
犬のフィラリア予防
犬フィラリアは、心臓や肺の血管に寄生する糸状の寄生虫で、蚊に吸血されることによりフィラリア仔虫(ミクロフィラリア)が犬の体内に侵入します。フィラリアの多数寄生により、咳、呼吸困難、食欲不振、痩せてくる、お腹が膨らんでくるなどの症状がみられ、重篤な場合には高い確率で死亡します。予防薬(粉剤、錠剤、お肉タイプのチュアブル剤)を毎月1回投与することで、安全、確実、そして犬に負担をかけずに予防することができます。
犬の腸内寄生虫の駆除・予防
犬の消化管に寄生する主な腸内寄生虫には線虫類(回虫、鈎虫、鞭虫など)と条虫類(瓜実条虫、マンソン裂頭条虫など)、原虫(コクシジウム、トキソプラズマなど)などがあり、ヒトに感染するもの(zoonosis)もあります。これらの寄生虫は主に土や他の犬の糞が経口的に体に取り入れられて感染します。犬はお散歩することで寄生虫感染する危険性が常にありますので、定期検査(糞便検査)と定期駆虫をお奨め致します。子犬は母犬の胎内で感染している場合がありますので、特に定期駆虫をお奨め致します。
犬の避妊・去勢手術
生殖器は生後6ヶ月までには成熟し、繁殖能力がつきます。交配させる予定がなければ、第1回発情前後に避妊あるいは去勢手術することをお奨め致します。 オスは、去勢手術をすることによりマーキングが減少したり、攻撃性が弱くなります。また、高齢になってからの前立腺肥大や精巣腫瘍の予防にもなります。 メスは、避妊手術することにより妊娠できなくなるだけでなく、高齢になってからの子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、子宮腫瘍、乳腺腫瘍の予防にもなります。避妊手術時期によって乳腺腫瘍の発生率が異なるというデータがあります。